昨日は徹夜してしまった。最後に自分が寝たのがいつなのか、明確な記憶がない。昨日の11時過ぎに起きたのは確かで、それ以降たぶん寝てない‥‥はず。
今晩に早寝することで、なんとか帳尻を合わせたい。カープの試合終了と同時にベッドへ入るくらいを目標にしようかな。今日こそ頑張るので、今日こそ頑張ってほしい。(21時前に追記:ぎゃー!)
北村良子『もっとよくわかる思考実験』(イースト新書Q)を読んだ。少し前に出ていた『よくわかる思考実験』(著:髙坂庵行、イースト新書Q)に引き続き、こちらも面白かった。なぜ著者が別の人になったのかは謎。
前作の感想ポストでも同じようなことを書いたが、作中で取り上げられている複数の思考実験を関連づけて考えると、この本の面白さはより一層増すように思う。
たとえば本作に収録されている「功利の怪物」「臓器くじ」など4つの思考実験は、その内容が前作に収録の「トロッコ問題」とかなり似通っている。より大きなジャンルで括ると、合計で6~7個は「トロッコ問題みたいだな」と感じたパートがあった。
しかしそれぞれの思考実験で、細かいシチュエーションの設定は微妙に異なっている。そのため、それぞれに対して抱く意見は同じ人でも一貫しない可能性がある。その揺らぎの要因がどこにあるのかを考えたり、自分なりのシチュエーションを考えてみたり、といったように応用的な思考を楽しめるところまで行くと、この読書体験の満足度はかなり大きくなるような気がする。
先述の「トロッコ問題」的だったもの以外にも、相互で似た内容だと感じた思考実験はある。また「世界5分前仮説」と「予定説」のように、2つの視点から自身や世界を見比べることで考えをさらに深められそうだと感じたものもあった。
前述のような似た思考実験たちについて、作中で相互の言及があるわけではない。正直なところ、おおまかなジャンル別とかで良いので、似たもの同士を並べてもらったほうが読みやすいとは感じた。ただ、離れた章に載っているテーマ同士に関連を見出す作業自体が楽しくもあったので、思考を深めるきっかけの本としては、本作のようにある程度乱雑に並べられているほうが良いのかもしれない。
徹夜のせいもあってか目が疲れたので、朝から目を労わる作業をした。具体的には2つ。レンジで温めるタイプのホットアイマスクの使用と、パソコンのダークモードの設定である。
今この日記は、真っ黒な背景にセピア色の文字で書かれている。他人に読まれるときは白背景に黒字だと思うと不思議な気分だ。私の想定とは読み心地の違う文章になっているのではないだろうか。「文体、背景色と文字色によって変わる説」を唱えようかな。
ダイソーの大型店舗へ行って、目当ての品を買うことに成功した。「アルティメットコンテナ」である。CDが約70枚、シンデレラフィットで収納できるという噂のやつ。はたして、できた。
2つ買って重ねて設置した。詰めたCDにけっこう重みがあるので、クローゼット内の床を軽く叩き、とくに丈夫そうな場所を選んで置いた。
収納自体はできたものの、最善の保存状態でないことは確かだ。変な力が加わってたわむ危険性があるし、湿度とかのことも考えられていない。1年半後くらいにはちゃんとしたCDラックを買うつもりなので、それまでの辛抱。
松葉杖をついた外国人の女性が電車に乗ってきた。席を空けると、彼女から「オオキニ」と言われた。空けたといっても立って譲ったわけではなく、座りやすいように寄ってスペースを広げただけなんですよ。それで横を向いてわざわざ「オオキニ」と言ってくれたの、すごすぎる。なんて素敵な人なんだ。
私も「Sure!」くらい言えたら良かったものを、急なことに驚いて「あ、えああ‥‥♪」としか言えなかった。でも視線を交わして微笑み合うことができたので、気持ちは伝わったと思う。
コンテンツツーリズムを突き詰めた先が見たい。コンテンツを入口にその地域のことを調べに調べて、だんだん元の作品の範疇を超えて行って、最終的には自分で新しい小説を書いちゃう、くらいのやつ。
そこまで行ったら「聖地巡礼」を嫌う層にも、新しい観光の形として理解してもらえないだろうか。
読みかけだった本を順調に読み進めることができていて嬉しい。今日の電車やバスの中では、ポール・オースター編『ナショナル・ストーリー・プロジェクト Ⅰ』(新潮文庫)を読んだ。夜は、水木大海『最後のページをめくるまで』(双葉文庫)を読む予定。