日記:20241005

 大阪大学のシンポジウムに出席してきた。と言えば恰好は良いけれど、素敵なトークを楽しく聴いてきた、というのが実際のところ。

 

 最高のイベントだった。小川洋子さんのことが大好きなので、生でトークを聴けてとても嬉しかった。サプライズの催しもあって面白かった。

 

 もうお一方の登壇者であった、日本語学者の金水敏先生のお話も面白かった。お一人での公演も面白かったし、司会の西靖アナウンサーと小川さんと並んでの鼎談も良かった。

 

 細かい内容はどれくらい書いて良いのか分からないので、こんな感じで……。ちなみに後日、きょうの様子を抜粋した動画がYouTubeに上がるらしい。楽しみ。

 


 

 バスや電車で、人に席を譲るのが恥ずかしい。「いい人」のロールを演じる感覚がなんとなく擽ったいのだと思う。よりストレートに言うと、席を譲るという行為に偽善者っぽさを感じている。

 

 「良かったら座ってください」的なことを言うのが怖くて、車内に人が増えてきたときには無言で席を立ってしまう。大抵の場合は、目の前に立っていた年配の方が自然に座る。私が譲ったという感じでなく「次で降りるために立ったのかな」くらいに思われているのではないかと考えている。

 

 しかし、今日は違った。目の前にいたご老人が、片手を上げてお礼をしてくれたのである。こうなると私は「目も合わせずに無言で席を譲ったコミュニケーション苦手人間」ということになってしまう。いや、実際そうなんだけどね。

 

 そんなに譲るのが怖いなら、最初から座らずに立ったままでいいじゃん、とお思いの方もいることだろう。でもそれも恥ずかしいんですよ。空席のある車内で自分だけ立っているのが気まずくて、ある程度空いているときには何かに押されるようにして座ってしまう。

 

 座った直後の駅で人がたくさん乗ってきて、あわてて立ち上がったりもする。そっちの方がよほど変な人に見えるであろうことは分かっている。わかっちゃいるけどやめられない。

 


 

 電車のオーバーランを初めて体験した。ホームドアよりもちょっと前に出てしまったようで、謝罪のアナウンスののち、電車が少しだけ後退した。これにより2,3分の遅れが発生。

 

 私は別に急いでもいなかったので、それくらいの遅れは全然大丈夫よ~という感じでのんびり待っていた。しかし「この車掌さん、この後どれくらい怒られたのかしら」という心配だけはずっと心に引っかかっている。

 


 

 今日の朝に見た夢はリアルだったな。父親に対して激怒する夢。私がトイレにいるときに、父がうっかり扉を開けてきたのが原因。鍵をかけていなかった私も悪いけどね。

 

 夢の中の私は「死ねクソ親父」と言った。言い過ぎやろ。でもこういう小さなきっかけで鬱憤が爆発するのってリアルかも。

 

 今回は夢の中で発生した「うっかりトイレのぞき事件」だが、実は本当に起こったことがある。浪人生のときだった。当時の私は驚いて「うわー!」としか言えなかった。父はあわてて「ご、ごめん~」と言いながら扉を閉めた。

 

 当時から私は父のことが嫌いだったので、その事件においてちゃんと怒りを表明できなかったことを後悔した。本当は「うわー!」じゃなくて「死ねクソ親父」と言いたかったのだ。でもびっくりして咄嗟に言葉が出なかった。

 

 今回の夢は「理想の回想」だったのかもしれない。あの時ああしていれば良かった、という思いの映像化。でも夢の中で理想の台詞を吐いた私は、べつに満足感を得てはいなかった。むしろ現実よりも暗い未来に繋がっていたような気がする。

 


 

 カープのシーズン最終戦をネット中継で観た! 9月以降で一番好きな試合だった。野村投手、お疲れさまでした。私が小学生のときにカープへ入団したあなたが、今年までプロの舞台で戦っていたなんてすごいです。

 

 新井監督の挨拶、意味深だったね。そろそろ戦力外通告の発表もあるよね。新しいチームに期待が高まるけど、寂しくもなるのだろうな。

 


 

 寝る前にベッドの上で「死にたい」と呟くことがたまにあるのだけど、正直そんなに死にたいとは思っていない。Switchの後継機の発表とか見たいし。

 

 おそらくカリギュラ効果みたいなもので、人前で言わないほうが良いような台詞を、なんとなく口に出してみているだけだと思う。

 

 いつか本当に希死念慮を抱いたとき、私はベッドの上でどんな言葉を口にするのだろうか。まだその場面にふさわしい言葉を思いついていないことに、ちょっと安心する。明日はジュースを買いにスギ薬局へ行こうと思う。

 


 

 大きなホールや劇場に行った日って、なんかネガティブになるんだよな。前に久石譲さんのコンサートを見に行った日もそうだった。

 

 ひとつの目的のために集った大勢のいる場所から帰ってきて、急に一人に戻ることが関係しているのだろうか。

 

 固く結んでいたはずの靴紐が、いつの間にか緩んでいる。

 


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